プロ野球週間成績急上昇ランキング'16(仮) 7月4週


このランキングは、先週と今週の成績をそれぞれ比較しポイント化、それをランキング化することで「ブレイク直前の若手選手候補」や「最近調子を上げてきた選手・戻してきた選手」を探そうというものです。
毎週野手・投手ごとにランキングの上位十名の紹介と、その中の上位五名にはさらに詳しい解説を入れていきます。(ポイントが同じ場合は筆者の独断で)

肝心のポイント集計方法はこちら。
野手
出場試合数 × 1 + 塁打数 × 1 + 打点 × 1 + 盗塁数 × 1 + 好プレイ(※) × 1 = 基本ポイント
今週の基本ポイント - 先週の基本ポイント = 算出ポイント


投手
登板数 × 2 + 勝利数 × 2 + ホールド数 × 2 + セーブ数 × 2 + 奪三振数 × 1 + のべ無失点イニング数(※) × 1 = 基本ポイント
今週の基本ポイント - 先週の基本ポイント = 算出ポイント
※好プレイ……スポーツナビ一球速報にて「好プレイ・好返球」を記録した選手。ただし捕手のみ守備機会が少なくなるため盗塁阻止数も追加する。
※のべ無失点イニング数……投球イニングのうち、無失点で抑えたイニングごとをそれぞれ集計したもの。ただしイニング跨ぎをした場合は個別イニングごとに評価し、小数点以下はイニング毎に繰り上げで集計する。

例1:5回を投げて2回に1失点、3回に2失点した場合
無失点イニング数は1回・4回・5回の計3イニング よって+3
例2:6回2アウトから登板し、7回に1失点するもそのまま8回2アウトまで投げた場合
投球回はジャスト2イニングだが、イニング内訳は1/3無失点・1イニング1失点・2/3無失点なので6回と8回が対象、小数点以下はイニング毎に繰り上げるのでそれぞれ1イニング無失点と評価され計2イニング よって+2
書いててわけわかんなくなってきたしたぶん覚えなくていい
※試運転中につきポイント集計方法は予告なく変更される場合があります


今週はベテラン選手のサイクルヒット達成や若きホープの復活といったニュースが注目されました。また、9得点以上の試合が7試合以上と荒れた試合が多かったですね。そんな週に調子を上げてきたのはどの選手か?では発表していきましょう。まずは野手部門から。

集計期間:7月25日~7月31日
※画像クリックで掲載元ページに飛べます


第5位 大谷翔平(日本ハム) .476 2本 5打点 +17pt

さらなる進化を遂げる二刀流プレーヤー。今週は野手として出場を専念。
7/29のソフトバンク戦でサイクルヒットリーチとなる3安打を打つと、7/31にも同点2ランとなる第13号を放ち、相変わらずの野手力(?)を見せつけた。
間隔を考えればそろそろ投手としての登板もあるか。そしてその場合このランキングはどう集計すればいいのか

第4位 C.ペゲーロ(東北楽天) .350 0本 1打点 +17pt

楽天起爆剤となる期待がかかる新外国人選手。
7/26に支配下登録・入団会見を行うと、そのまま試合にさっそくスタメン出場、初安打を記録した。
翌7/23には初打点となるタイムリーツーベースを放つなど3安打の活躍、アマダーと共にヒーローインタビューに選ばれた。
7/30からは4番に昇格。CS進出へ向けての新たな戦力となれるか。


第3位 梶谷隆幸(横浜DeNA) .304 4本 10打点 +20pt

打って走れるDeNAの快速三番打者。
何と言っても7/29の広島戦、18点目となる満塁本塁打を放ったのは記憶に新しいところ。
翌7/30にも2本塁打3打点と主砲の筒香と共に大暴れした。
守備も外へ切れる打球に強く、この勢いのまま安定感が出てくると面白い。


第2位 福留孝介(阪神) .500 1本 8打点 +20pt

阪神の頼れるベテランがここでランクイン。
やはり何と言っても7/30対中日戦でのプロ野球史上64人目となるサイクルヒット。39歳での達成は史上最年長。
そのサイクルヒット4安打のうち3安打に打点がついてるのもまたすごい。
他にも今週は出場したすべての試合で安打か打点を必ずマーク。高齢故に酷使はできないが、この勢いはどこまで続くか。


第1位 M.ゴメス(阪神) .391 3本 9打点 +22pt

そのチームメイトの福留選手を抑え、今週の野手急上昇第一位に輝いたのはマウロ・ゴメス選手。7/26~7/28のヤクルト三連戦はまさにゴメス日和。7/26は勝ち越し2ラン、7/27は1イニング9得点を繋ぐ1イニング2安打、7/28は勝ち越し弾含む2ラン2本とここだけで7安打7打点の荒稼ぎ。
続く2試合は無安打に終わるも、今週最後の中日戦は2安打2打点となんとか調子を維持した。
急上昇2位の福留と共に、彼らの調子が今後の阪神の未来を占うだろう。しかし鳥谷抜けた途端スゲーな


名前(球団)Pt主な活躍
1M.ゴメス(阪神)+22対ヤクルト戦、計7安打7打点
日本で自身初の1試合二発も
2福留孝介(阪神)+20サイクルヒット達成!
「何かのご褒美なのかな」
3梶谷隆幸(DeNA)+20今週10打点は週間トップタイ
守備でも投手を盛り立てるファインプレー
4C.ペゲーロ(楽天)+17入団早々初安打、翌日には初打点
「自分のパワーをしっかり見てほしい」
5大谷翔平(日本ハム)+17野手専念で猛打賞2回
7/31には同点2ラン
6山川穂高(西武)+14おかわり中村の代役で抜擢されると2ホーマー
「一打席一打席全力」
7B.レアード(日本ハム)+149試合ぶり久々のアーチ
「この感触を忘れていたよ」
8D.ビシエド(中日)+14先週無安打から一転、6試合連続安打
阪神戦ではもはや恒例の?ホームラン
9高橋周平(中日)+12中日ファンが待っていた未来を担う若手待望の復帰
さっそく7/28DeNA戦で4打点
10明石健志(ソフトバンク)+12こちらも鷹のユーティリティが戦線復帰
日ハム3連戦で計6安打と暴れまくる



続いて投手部門。



第5位 野田昇吾(埼玉西武) 防2.09 5試合 0勝0敗1H +14pt

直球主体のピッチングを売りとする即戦力左腕。
オールスター後しばらくは登板機会が無かったが、出番が回ってくるやまたしても鬼のように連投。
7/24~28にかけては自身初の4連投となった。
0点台突入していた防御率も7/31のオリックス戦で失点し1点台に逆戻り。7月だけで13登板、疲労が心配である。


第4位 小川龍也(中日) 防0.00 3試合 0勝0敗 +14pt
7年目にしていよいよ定着の兆しが見えてきたリリーフ左腕。
7/26に一軍昇格すると、リードビハインド問わず登板し3試合連続無失点。下位打線相手にきっちり三振も4つ奪った。
台所事情が苦しい中日にとってこれからもピースの一つになりえる存在になっていく。


第3位 多和田真三郎(埼玉西武) 防1.50 1試合 1勝0敗 +19pt

西武期待のドラ1右腕。
やや久しぶりの先発となった7/28の日本ハム戦、6回を1失点に抑え2勝目を挙げた。
これで多和田は西武プリンスドームで本拠地初勝利。またチームの連敗を3で止めた。
しかし本来の実力を考えればまだまだこんなものではないはず。8月からのさらなる巻き返しに期待したい。


第2位 益田直也(千葉ロッテ) 防3.91 5試合 0勝1敗3H1S +16pt

かつての新人王にも輝いた元守護神。
試合数の関係と先発が頑張った結果少し登板間隔があいた先週から、今週は運よく?ホールドが付く機会に恵まれ3ホールドをマーク。1試合不甲斐ない試合があったものの、7/31には離脱した西野に代わり約二ヶ月ぶりのセーブも記録。
これからも連投が続くだろうが頑張ってほしい。


第1位 福井優也(広島) 防0.00 1試合 1勝0敗 +19pt

お待たせしました。今週の急上昇投手1位は広島の福井優也投手。まぁ納得でしょう。
二ヶ月半ぶりとなる一軍マウンドで久々の白星。勝つのは4月以来ですって。
それも7回無失点の8奪三振の好投。巨人菅野相手は参考記録とはいえ怖い投手が帰ってきたかもしれない。


名前(球団)Pt主な活躍
1福井優也(広島)+19久々の復活登板で2勝目
「次も結果を残さないと意味がない」
2益田直也(ロッテ)+16週間3ホールドに二ヶ月ぶりのセーブ
「中継ぎのみんなで立て直していきたい」
3多和田真三郎(西武)+15一ヶ月ぶりの2勝目
「本拠地で1勝を挙げられてうれしい」
4小川龍也(中日)+143試合連続無失点の好リリーフ
どんな起用法にも応える左腕
5野田昇吾(西武)+14自身初の4連投
防御率1.64、数字次第では新人王も・・・?
6能見篤史(阪神)+14自身の連敗を止める完封勝利
「久しぶりに長いイニングを投げられた」
7岩橋慶侍(ヤクルト)+134月以来久々の登板、主に敗戦処理
大勢決した試合とはいえ2試合で5イニング無失点は立派
8岩貞祐太(阪神)+13オールスター明け初登板
7回3失点とまずまず好投するが、5/27以来の白星は…
9山田修義(オリックス)+13今期5度目の先発にして念願のプロ初勝利
「勝てて本当に良かった」
10山﨑福也(オリックス)+13半月ぶり久しぶりの出番
7/31西武戦は3イニング途中無失点でチームの勝利に繋ぐ


最後に個人的にイチオシする今週のピックアップ選手をご紹介。


PICK UP 石井裕也(日本ハム) 2試合 防0.00 0勝0敗1H +10pt

あの"サイレントK"が帰ってきました。肉離れで出遅れていた頼れる左腕投手がようやく一軍合流です。
7/27の西武戦に登板すると打者三人を完璧に抑える好リリーフ。これが通算300試合目の登板となりました。
7/30のソフトバンク戦にも登板しこれで通算301試合。これからも順調に数字を稼いでほしいものです。
しかしこうやって見ると300試合達成直後に出てきた宮西の『通算500試合登板』のインパクトやべぇな  そしてその後には武田久が2年ぶりの復帰登板を果たし過熱したドームは遂に危険な領域へと突入する





やっとそれっぽい順位になってきた気がします。また来週!