プロ野球週間成績急上昇ランキング'16(仮) 8月1週


このランキングは、先週と今週の成績をそれぞれ比較しポイント化、それをランキング化することで「ブレイク直前の若手選手候補」や「最近調子を上げてきた選手・戻してきた選手」を探そうというものです。
毎週野手・投手ごとにランキングの上位十名の紹介と、その中の上位五名にはさらに詳しい解説を入れていきます。(ポイントが同じ場合は筆者の独断で)

肝心のポイント集計方法はこちら。

野手
出場試合数 × 1 + 塁打数 × 1 + 打点 × 1 + 盗塁数 × 1 + 好プレイ(※) × 1 = 基本ポイント
今週の基本ポイント - 先週の基本ポイント = 算出ポイント


投手
登板数 × 2 + 勝利数 × 2 + ホールド数 × 2 + セーブ数 × 2 + 奪三振数 × 1 + のべ無失点イニング数(※) × 1 = 基本ポイント
今週の基本ポイント - 先週の基本ポイント = 算出ポイント

※好プレイ……スポーツナビ一球速報にて「好プレイ・好返球」を記録した選手。ただし捕手のみ守備機会が少なくなるため盗塁阻止数も追加する。
※のべ無失点イニング数……投球イニングのうち、無失点で抑えたイニングごとをそれぞれ集計したもの。ただしイニング跨ぎをした場合は個別イニングごとに評価し、小数点以下はイニング毎に繰り上げで集計する。

例1:5回を投げて2回に1失点、3回に2失点した場合
無失点イニング数は1回・4回・5回の計3イニング よって+3
例2:6回2アウトから登板し、7回に1失点するもそのまま8回2アウトまで投げた場合
投球回はジャスト2イニングだが、イニング内訳は1/3無失点・1イニング1失点・2/3無失点なので6回と8回が対象、小数点以下はイニング毎に繰り上げるのでそれぞれ1イニング無失点と評価され計2イニング よって+2
書いててわけわかんなくなってきたしたぶん覚えなくていい

※試運転中につきポイント集計方法は予告なく変更される場合があります


まずは野手部門から。

集計期間:8月2日~8月8日
※画像クリックで掲載元ページに飛べます


第5位 西田明央(ヤクルト) .227 2本 5打点 +14pt

ヤクルト期待の打撃型捕手。
久々に一塁手としてスタメン出場した8/2の広島戦ではジョンソンから1点差に迫る3ランホームラン。
翌8/3にも九里から同点弾を放ち、復調の気配を見せた。


第4位 菊池涼介(広島) .518 2本 2打点 +15pt

破天荒と呼ばれる驚異の守備範囲を誇る二塁手
今シーズンは打撃も好調、打率も3割を超えているが、8/7の巨人戦はその中でもハイライト。
9回裏2アウトから試合を振り出しに戻すホームランを放つなど自身初となる1試合5安打。これで週間15安打は1試合2.5安打ペースと脅威の安打ペースを記録している。
守備でも相変わらずの守備範囲で投手を盛り上げ、チームに貢献している。


第3位 Z.ウィーラー(東北楽天) .545 2本 7打点 +15pt

その陽気な性格と顔(?)で人気の楽天助っ人。8/2のオリックス戦で猛打賞を記録したのに続き、翌8/3には今季20号となるホームランが飛び出すなど2試合連続3安打。
その後の8/5~8/7の対西武三連戦では3試合連続マルチヒットを記録するなど、8/4を除きすべての試合でヒット&打点をマーク。安定した成績を残した。


第2位 荒木雅博(中日) .615 0本 3打点 +18pt

守備が自慢の中日のベテラン内野手
約1ヶ月ぶりのスタメン出場となった8/5のDeNA戦では1試合4安打の大活躍。翌8/6も猛打賞に6月以来の盗塁(これが球団新記録の通算370盗塁)を決めるなどもう止められない。
休養しながらの出場のためフル出場は望めないが、後半戦のキーマンになれるか。


第1位 會澤翼(広島) .250 3本 7打点 +22pt

今週の野手急上昇第一位に輝いたのはカープの新正捕手候補、會澤翼選手。
8/5の巨人戦では先制ソロ、同じく巨人戦の8/7でも先制3ランを放つなど、少ない安打数ながら3本塁打(週間トップタイ)7打点(週間セリーグトップタイ)をマーク。
2年ぶりの二桁本塁打も狙えるような立ち位置になってきたが、どうだろうか。


名前(球団) Pt 主な活躍
1 會澤翼(広島) +24 戦線離脱の石原に代わってマスクを被る
「もっともっと貢献しないと」
2 荒木雅博(中日) +18 球団新記録の370盗塁
「もう少し走りたい」
3 Z.ウィーラー(楽天) +15 オリックス計6安打1本塁打
3試合連続マルチヒット
4 菊池涼介(広島) +15 あと一人から起死回生の本塁打
「最高です!!!」
5 西田明央(ヤクルト) +14 2試合連続アーチ
「甘い球をしっかり打てました」
6 安部友裕(広島) +13 8/7巨人戦、試合に追いつく同点ソロ
「積極的にいきました」
7 中島宏之(オリックス) +13 二ヶ月ぶりの本塁打
「投手を助けられるように」
8 新井貴浩(広島) +13 通算300号本塁打達成
「比屋根君に騙された(笑)」
9 ギャレット G.(巨人) +13 広島三連戦で計5安打2本塁打3打点
恐怖の6番打者として定着
10 中田翔(日本ハム) +13 首位攻防戦の8/7ソフトバンク戦で4安打5打点
「最後まで諦めずに」




続いて投手部門。



第5位 菊池雄星(埼玉西武) 防3.00 1試合 1勝0敗 +14pt

左腕なら球界最速とも言われるポテンシャルを持つ獅子の左腕。
脇腹を痛め6月末に二軍落ちしており、8/5楽天戦が二ヶ月ぶりの一軍復帰マウンド。
6回を2失点とそれなりのピッチングを見せ7勝目を挙げた。
毎年期待されながら貯金を作れない左腕。自身初の二桁勝利を達成し下位に沈むチームの起爆剤になってほしい。


第4位 今村猛(広島) 防0.00 4試合 1勝0敗1H +15pt

かつての力を取り戻そうと奮闘する右腕。
8/6の巨人戦で2イニングを無失点に抑える投球を見せると、翌8/7はビハインドながら9回表をきっちりパーフェクト。これが裏の逆転サヨナラに繋がり今村に3勝目が入り込んだ。
登板数も40試合を超えたが、タフなところを見せてもらいたい。


第3位 J.ルーキ(ヤクルト) 防0.00 3試合 0勝0敗2H +15pt

バーネットやロマン、そしてオンドルセクの穴埋めが期待される高身長速球派ピッチャー。
先週7/26阪神戦でリリーフに失敗して以降しばらく出番がなかったが、8/3広島戦で戦線復帰、いきなり三者連続三振でアピール。
8/7の因縁の阪神戦では打者三人をわずか7球で料理した。
こちらも登板数が50を突破。タフなピッチングに期待したい。


第2位 山口俊(横浜DeNA) 防2.57 1試合 1勝0敗 +17pt

ハマの速球王。通称どすこい。もしくはムラがありすぎる男。
こちらも怪我からの復帰戦。阪神打線相手に7回2失点、8奪三振の好投で一ヶ月ぶり7勝目。
さすがにもう離脱はないだろう(と思いたい)。次は今シーズン既に4度達成した完投勝利を。


第1位 由規(東京ヤクルト) 防0.00 1試合 1勝0敗 +17pt

今週の急上昇投手1位はヤクルトの由規投手。先々週のピックアップから早くも登場です。
中10日あけて登板した8/4広島戦。好調広島打線相手に6回無失点の好投で2勝目をマーク。
何と言っても奪三振数が7つと前回から一気に増えた事。四死球も増やしてしまい球数も多くなってしまったが、それも由規らしくていいんじゃないですか?
ただ一つ不安な点が。登板後に登録が抹消されたのでまた中10日のローテで来ると思うのですが、そこで好投してしまうとこのランキングがただの由規賞に・・・ なんか対策考えておきます


名前(球団) Pt 主な活躍
1 由規(ヤクルト) +17 5年ぶり神宮での勝ち星
「5年間待っていてくれて本当にありがとうございます」
2 山口俊(DeNA) +17 故障からの復帰戦を白星で飾る
7勝のうち4勝が本拠地ハマスタ
3 J.ルーキ(ヤクルト) +15 登板数増も安定のピッチング
三者連続三振も
4 今村猛(広島) +15 今週は失点ゼロ
8/7巨人戦ではサヨナラ勝ちを呼び込む
5 菊池雄星(西武) +14 怪我明け復帰7勝目
「全試合勝つつもり」
6 田中健二朗(DeNA) +14 鬼の5連投
シーズン20H目を記録
7 安樂智大(楽天) +13 5月以来の先発、8回まで投げるも2被弾に沈む
「僕の力不足」
8 武隈祥太(西武) +13 5試合連続無失点
回跨ぎも無難にこなす
9 今村信貴(巨人) +12 先発して5月以来の白星
「絶対に勝つというつもりで」
10 E.バリオス(ソフトバンク) +12 約一ヶ月ぶりの登板
「久しぶりの投球で抑えることができてよかった」



最後に個人的にイチオシする今週のピックアップ選手をご紹介。


PICK UP 伊藤隼太(阪神) 3試合 .500 1本 1打点 +12pt

ポイント的には同率ですが、いろんな事情で野手TOP10圏外。なのでこちらで。
ミート力が光る巧打者タイプ(予定)の外野手。
登録抹消から最速10日で上がってくると、その復帰初戦の8/5ヤクルト戦でいきなり1ホーマー含む4安打の大活躍。「こいつ誰だ?」と言わしめた。
なお、もう冷えかけてる模様






8/7の広島巨人戦で活躍したカープ組の躍進が目立ちます。
振り返れば今年のビッグゲームだった、なんて言われたりして・・・
では、また来週(来週はちゃんと月曜に上げれたらいいなあ)